我が家の日本語教育

アンケートにお答えいただきありがとうございました。今日は、アンケートでご質問いただいた我が家の日本語教育や日本人としてのアイデンティティについて話をします。我が家には3歳の頃にシンガポールに来た10歳の娘とシンガポールで生まれた3歳の息子がいます。

娘は7年間インターナショナルスクールに通っていて、第一言語は英語ですが、私たちとの会話やメールは全て日本語です。息子はまずは私たちとコミュニケーションが取れるようにと日系の保育園に通っていますが、メイドさんやコンドミニアムのお友達とは英語で話をしています。2人共、相手を見て日本語と英語を切り替えています。

娘は英語が話せない状態でシンガポールに来たので、英語を話始めるようになるまで半年かかりましたが、シンガポールで生まれた息子は教えてもいないのにメイドさんやお友達との会話から英語が話せるようになったので、英語を理解できるようになるまでの期間は環境や性格によると思います。

日本人としてのアイデンティティは、インターナショナルスクールで年一回開催しているインターナショナルデーというイベントで培われた部分が大きいと思います。自国の服を着て、自国の料理を振舞いお祝いする日なのですが、海外にずっと住んでいると忘れがちな日本の良さや誇りを思い出させてくれます。

また、親の影響が大きいと思いますが、子供達は日本食、日本のアニメや漫画が大好きです。娘は、日本の子供達と好きなアニメやYoutuberについて話すのは、時を忘れるぐらい楽しいそうです。息子はトミカの車を片時も離しません。

夏休みと年末年始に同い年の従兄弟たちと遊ぶため、日本への帰省を指折り数えています。毎年、日本の素晴らしい文化に触れていることで、海外生活が長い中でも日本が好きという気持ちを持ち続けています。

学校の勉強や宿題について私たちはフォローしていませんが、長いお休みの勉強は、親が選んだ教材や動画を使って管理してます。仕事でスラック(Slack)を使っているので、娘、息子それぞれのチャンネルを足して良さそうなサイトのリンクを保存しています。

教材は、子供たちが興味を持ちそうかという観点で選んでいますが、興味を持ってくれなかったら次に移ります。購入してから2年後に娘がやっと取り組んでくれた問題集があったりと子供が興味を持つタイミングは中々図れません。無理強いはしないようにしています。

国語についてですが、シンガポールという日系学習塾や補修校もあるという恵まれた環境の中、平日の帰宅が遅く、週末はスポーツの習い事をしているため、1週間に一回オンラインで国語を習っている程度です。中国語を学校で習っているため漢字には馴染みがあるので、漢字検定を毎年受験することで何とか同じ学年の子供達に追いついています。

娘は日本語の本は漫画以外読みませんが、日本のニュースをよく見ているので、テレビの中で分からない言葉があれば教えます。今までに学校の授業と日本語とで5カ国語を勉強したことがあるためか、読解力や推測力は小さい頃から身についていると感じます。

算数は日本の受験の教材を使って親が教えています。インターナショナルスクールの算数はそれほどレベルが高くないこと、娘が幾何学が好きなこともあり空間図形を中心に一緒に問題を解いています。

イギリスの歴史の授業は、エジプト、ギリシャ、ローマ、中世、第一次世界大戦と勉強をしていきます。日本の歴史は残念ながら出てきませんので漫画の日本の歴史を読むように娘に勧めていますが、興味がないようで読んでくれません。タイミングがきたら自分で勉強するのでしょうか。

私たちの仕事のためシンガポールに移住し、引き続きシンガポールに滞在する予定です。親が仕事をしていると中々お友達とプレイデートができなかったり、あまり遠くの習い事には連れて行けないなど制約がありますが、仕方ないと割り切っています。日本に住んでいたら、近所で子供にあった習い事や塾を予算内で良い選択をするように考えたと思います。