NASAの数学者キャサリン・ジョンソン

2016年に公開の映画 Hidden Figures(邦題はドリーム)のモデルになったNASAの数学者キャサリン・ジョンソン(Katherine Johnson)さんが101歳で亡くなりました。

キャサリンさんはアフリカ系アメリカ人で宇宙飛行の複雑な方程式を計算するなどNASAの発展を助けました。彼女はほとんどが白人男性であるNASAの中で、黒人女性であるという偏見を経験しながらそれを達成します。

映画 Hidden Figuresにも出てきますが、キャサリンさんは、1962年にアメリカ人宇宙飛行士ジョン・グレン氏が地球の周回軌道を飛行させる際に、電子コンピューターによる計算を検証します。

さらには、アメリカ人初の宇宙飛行に成功したアラン・シェパード氏の宇宙飛行の軌道の計算確認にも指名され、キャサリンさんが計算を検証するまで出発を待つシーンがありますが、それほどまでに信頼をされていました。

キャサリンさんは、NASAの同僚である数学者のドロシー・ヴォーンさん(Dorothy Vaughn)とエンジニアのメアリー・ジャクソンさん(Mary Jackson)とともに、科学技術の世界での女性や有色人種の社会的障壁を打ち破ることに成功します。 二人も映画に出てきます。

キャサリンさんが仕事に集中できるように初めて職場のそばに女性用のトイレができたり、NASAの戦略会議に初めて出席するシーンなど自分を信じて突き進むキャサリンさんを見ていると勇気が湧きます。映画Hidden Figuresを見てない方、是非ご覧ください。