ニューヨーク フリック・コレクション -Frick Collection 美術館 

ニューヨークの短期アパートメントからセントラルパークまで歩いていく途中にあったフリック・コレクション (美術館)が思いの外素晴らしかったので紹介します。

フリック・コレクションは、実業家であるヘンリー・フリックの美術品のコレクションを彼の邸宅をそのままに展示している美術館です。

ヘンリー・フリックは、もともとペンシルベニア州ピッツバーグで鉄鋼王アンドリュー・カーネギーへ石炭を提供していましたが、その経営手腕を見込まれ、アンドリュー・カーネギーの右腕として鉄鋼業で財をなしていきます。最終的にはアンドリュー・カーネギーと仲違いをしニューヨークの現フリック・コレクションの場所に邸宅を建て余生はそこで過ごします。

ヘンリー・フリックは、美術品のコレクターとして世界でも数少ないフェルメールの作品やルノアール含む素晴らしい絵画を所蔵しています。また、ジョン・モルガンが亡くなった後、オークションにかけられた壺や棚、食器など装飾品や絵画を購入してコレクションを増やし、多彩な美術品がセンス良く並べられていることが特徴です。

美術館内では、映画が上映されており、ヘンリー・フリックがどのように財をなしたのか、またフリックコレクションの建設の歴史について知ることができます。ヘンリー・フリックの死後、美術館へとリノベーションされる中で、中庭も作られます。

フリック・コレクションは、2020年には場所を変えて新しい美術館としてオープンするそうです。MOMAがリノベーションをしていて閉館しているため、次回のNY滞在では、新しいフリック・コレクションと共に是非訪れたいと思います。