コミュニティに属することの大切さ

私たちはシンガポールで会社を運営していてこちらに住んで8年になります。海外在住の私が考えるコミュニティに属すことの大切さについて書きたいと思います。

2人の子供は、シンガポールのインターナショナルスクールや日本人学校に通いました。上の子は、学校外ではシンガポールのガールスカウトとVIVITAのコミュニティに属していました。

VIVITAでは、スタッフの協力で自分主催のプロジェクトを行いましたが、頻繁に連絡をくれて、数ヶ月に及ぶプロジェクトを丁寧な指導で導いてくれました。プロジェクト終了後も参加者からの写真や声などフィードバックをまとめて送ってくれるなど、VIVITAのスタッフの細やかで献身的なサポートが本当に素晴らしかったです。

プロジェクト以外にもイギリスの学校に留学する不安をスタッフに相談するなど、親以外の相談できる大人がいることが大変心強かったようです。このコミュニティに属して良かったなと思いました。

何かやりたいことが出来た時に、自分一人でも進めることができますが、数人集まりコミュニティを立ち上げたり、コミュニティに属することでより大きなことができます。コミュニティの中でのリーダーシップ、自分の立ち位置、オンラインやオフラインでのコミュニケーションのスキルは仕事でも役に立ちます。

また、コミュニティで何かを一緒にやり遂げることで相手との絆も強くなります。海外に住んでいると、何か新しいこと始めたいと協力してくれる仲間を集めることは本当に難しいですが、過去に一緒にプロジェクトを行なった相手であれば賛同してくれる可能性もぐっと上がります。

これからは、仕事だけでなくボランティアや社会貢献など色々コラボレーションを行う中で、自分のアイデンティティを見つけることが増えてくると思います。

自分自身、理工系の大学院から外資系の証券会社に新卒入社をしましたが、同級生や同期の女子が少なくマイノリティで過ごし、地元には海外で働いている友達がほとんどいません。大人になってからボランティアやエグゼクティブプログラムに参加することでコミュニティを広げています。

一方で、主人の中高一貫時代の友人や同期には家族共々助けられていて、非常に有難いと思うと同時にその強い絆が羨ましくもあります。子供達には、自分に合うコミュニティを見つけて、積極的に人と関わり良い関係を築くことを学んでいってほしいと思っています。

また、海外で生活していると勉強や仕事以外にも食生活や友達との関わり合いなど悩むことも多いです。文化や仕事のスタンスも違いますし、大人でも一筋縄でいかずストレスが溜まることが多いので、海外で暮らすお子さんのケアは本当に大事だと考えます