シンガポール日本人学校の英語教育事情

我が家の子どもたちは、シンガポールの日本人小学校と中学校に通ったことがあります。

日本人小学校は「クレメンティ校」と「チャンギ校」の2つがあり、どちらも英語の授業は10〜15段階ほどのレベル別に分かれています。子どもの英語力に合わせて丁寧に指導してもらえるのが特徴です。

小学1年生からすでにフォニックスの教材を使っていて、早い段階から発音やスペリングの基礎をしっかり学べるようになっています。実際に使われている教材もなかなかハイレベルで、しっかり英語力を鍛えられる印象です。

また、小学3〜4年生になると、日本人学校からインターナショナルスクールに転校する子も多くいます。日本人学校からインターナショナルスクールに移っても、2年以内なら入学金などを再度支払わずに日本人学校に戻ることができます。

最近では「バジェットインター」と呼ばれる比較的学費がリーズナブルなインターナショナルスクールも増えており、日本人学校の学費に少し上乗せする程度で通えるところもあります。日本人学校もインタナショナルスクールも住んでいるコンドミニアムからスクールバスで通えることで、親の負担も少ないです。

中学校になると、英語は3〜4段階のレベル別クラスに加え、「グローバルクラス」という特別クラスが1つ設けられています。このクラスでは、英語担当と日本語担当の先生によるW担任制が採用されていて、より国際的な環境で学ぶことができます。

グローバルクラスでは、メインストリーム(通常クラス)で行われている英語・音楽・美術・家庭科・体育に加えて、数学と理科の授業も英語で週3時間行われます。

グローバルクラスの中学3年生の希望者を対象に、オーストラリア・パースの公立校への1週間ほどの短期留学も実施されています。

シンガポールでは、子どもの成長段階や家庭の方針に合わせて柔軟に進路を選べるのが大きな魅力だと感じます。