PISA 2018年の結果

PISA「生徒の学習到達度調査」は、読解力/数学的リテラシー/科学的リテラシーの3つの能力について世界の15歳の生徒を対象とした3年ごとの調査です。先日、2018年の結果が発表されました。

日本は「読解力」で15位、「数学リテラシー」で6位、「科学リテラシー」で5位となり、PISAのサイトでも読解力と科学的リテラシーについて日本の低下が著しいと指摘されています。数学的リテラシーと科学的リテラシーでは、他の国に比べて上位層の生徒の得点低下が顕著なようです。

シンガポールは2015年の前回調査では全科目でトップを占めていましたが、今回は3つのリテラシーともに中国が全て1位になりました。

シンガポールでは、学校における順位記載を廃止したり、低学年のテストを減らしたりと詰め込み偏重からの脱却をはかり、教育改革を進めています。シンガポールでは、学業で2位になっても構わないので、今の方針を進めてより学生の幸福に焦点を当てるべきという論調が過半となっているようです。