海外サッカーキャンプと語学

シンガポールに住んで12年目、夫婦でシンガポールと日本を拠点に、富裕層向けの会社を経営しています。8歳の息子はサッカーと野球を楽しみ、16歳の娘はロンドン近郊のボーディングスクールで学びながら、サッカーのリーグ戦に出場しています。

長期のお休みになると子供達と色々な国のサッカー、野球キャンプに参加してきました。息子は5歳からバルセロナのキャンプに、娘も3歳から英語環境で色々なスポーツキャンプに参加したことがあります。

息子は英語とスペイン語を学んでいます。シンガポールでは、野球はアメリカンスクールのチームに入っており、コーチやチームメイトとは英語でコミュニケーションをとっています。

日本から小学生が海外に挑戦する選択肢として、バルセロナのサッカーキャンプはよく知られていますが、今まで息子が一番コミュニケーションで苦労したのはバルセロナのサッカーキャンプです。

5歳で、バルセロナのサッカーキャンプに参加した時にはシンガポールのサッカーチームから数名の日本人チームメイトと一緒に行きました。現地の子供達はほぼスペイン語しか話しません。

コーチもほとんどはスペイン語で、唯一英語も多少話せるコーチから日本人コーチが英語で説明を受けて、それを日本語に翻訳してもらい練習しました。スペイン語のサポートため日本人スタッフもついていましたが、スペイン語の説明が5分の1程度の量になっていました。

6歳で2週間参加したバルセロナの街キャンプは、コーチが多少英語を話すことができましたが、ほぼみんなスペイン語での会話でした。ただ6歳の頃は戦術などもないので、みんなと一緒にプレーして楽しく終わったと思います。

7歳ではレアルマドリードのキャンプに参加しましたが、そこでは英語での指導かつイギリスから来た子も多く英語を話す参加者も多くいて問題ありませんでした。

8歳では、バルセロナで現地のクラブの練習に参加しました。これは、バルセロナのリーグ戦に出場しているチームの通常の練習で、スペイン語でした。

リーグ戦とリーグ戦の合間の週の練習だったため、主に前回リーグ戦の振り返りと次戦に向けた対策に取り組みました。今回は2歳上のクラスに参加させてもらい、技術面や体格面では大きな問題はありませんでしたが、戦術理解や練習内容がより複雑で、対応するのが難しい部分もありました。


日本人コーチにサポートしてもらい、練習内容の説明を日本語で通訳してもらいついていくことができました。チームメイトとの連携プレーは、日本語で説明しもらっても難しいと思いました。


一方で、リスボンのベンフィカ、オランダのアヤックスのサッカーキャンプは英語を話すコーチやチームメイトが多くいたので問題ありませんでした。


ドイツのベルリンやポルトガルのポルトのキャンプは、参加者は現地の言葉(ドイツ語、ポルトガル語)でしたが、コーチは英語を話すことができました。


サッカーは野球と違って練習方法に国の違いが出ますし、飽きさせないように日によって練習が変わるので、英語や現地の言語が理解できないと辛いです。

来年、息子がリスボンへのサッカー留学を計画していますが、幼少期から英語に加えてポルトガル語(似ているスペイン語)が話せることは、今後サッカーや野球をやっていく上で大きなアドバンテージになると思います。

冬休みの間、ロンドンから子供向けのスペイン語の本を沢山買ってきて、スペイン語が読める娘と一緒に読んだり、バルセロナの先生からサッカー関連のフレーズや文法を中心にオンラインでレッスンをしたりと休みの間も語学の勉強に励んでいます。