英国のボーディングスクール 日本に開校
ハロウ 安比高原が2022年、ラグビースクールが2023年、日本に開校します。ラグビーの発祥地としても知られるラグビースクールは英国で格式の高い名門校であるThe Nine(9校)に属しています。イギリス本校に見学に行きましたが、文武両道を掲げ歴史と実績があり素晴らしかったです。(https://gendai.ismedia.jp/articles/-/64137)
イギリスのボーディングスクールがアジアに分校を開くのはここ10年の間に増えました。シンガポールにはダリッジカレッジ、ブライトンカレッジ、ノース・ロンドン・カレッジエイト・スクール、マレーシアにはエプソンカレッジ、マルボロカレッジ、タイにはラグビースクール、ハロウ、香港にはウィコンビ・アービー、中国にはハロウ、ゴードンストン、シュルーズベリーなど本当に沢山の分校があります。
イギリスのボーディングスクールに娘が通っているので、イギリスの名門校が日本に開校するのは嬉しいですし、何より日本語と英語のバイリンガル教育をされたい方には朗報かと思います。
私たちはシンガポールに住んでいますが、現地のインターナショナルスクールに通いながら日系塾に通っている子は多かったです。英語と日本語の勉強を両立しどちらも高いレベルで取得するには、シンガポールのように日系塾が沢山ある環境がいいと思っていました。日本の算数レベルは高いので、日本人がイギリスのボーディングスクールに入ると算数はトップクラスという子が多いです。
イギリスのボーディングスクールに子供を送ると、日本語を使わないのでどうしても国語力が低下してしまいます。一方、日本の分校であれば、平日はボーディングスクールに宿泊し、金曜日に自宅に帰り、日曜日に寮に戻ることもできます。このようなウィークリーボーディング制度を利用し、週末に日本語の維持を目指すのもいいと思います。
今はコロナのためシンガポールーマレーシアの国境の頻繁な行き来が出来ませんが、シンガポールからマレーシア(ジョホールバル)のマルボロカレッジのウィークリーボーディングに通い(住む場所にもよりますが、月曜日の朝から金曜日の夕方までボーディングが利用できます)週末はシンガポールで塾に通っている日本人の生徒がいました。
写真はイギリスのラグビースクール(Rugby school)の案内図ですが、学校が広域にあり道路を歩いて移動します。案内してくれた生徒が色々話をしてくれましたが、その中で寮生活は厳しいので、自宅のオックスフォードからウィークリーボーディングにして息抜きしていると話をしていたのが印象的でした。イギリスの先生からも最近はフルボーディングスクールではなく、ウィークリーボーディングを選択する生徒が増えていると聞きました。
イギリスのボーディングスクール巡りをした時に、アジア分校についてどう思っているかと尋ねました。その時にアジアの分校には若い先生が多いと仰られていましたが、娘の学校にもトライアスロンの大会に生徒と一緒に出場するような若くて元気のある先生が多かったです。
うちの娘もアジア分校の一校に5年強通わせていましたが、毎日スポーツをし大会にも出場し(こちらでは全員がスポーツ大会に出る機会がありました)とても楽しい学校生活だったようです。
現地の言葉、例えばシンガポールでは中国語、マレーシアではマレー語など勉強する機会があり、イギリス本校の教育方法を取り入れつつもうまくローカル化をしていました。また大学進学も本校のコネクションを生かしてイギリスの名門大学へ生徒を送っていると感じました。
もちろん開校したばかりで歴史が浅く、事務の方からのレスポンスが遅かったり、直前の連絡が多く落ち着かない部分もありましたが、上記の学校に通わせている何人かの親に話を聞いたところ総じて良い印象だったようです。これからもアジア分校について注視していきたいと思います。
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