なぜシンガポールでコロナウィルスの差別がないのか

コロナウィルスを発端として、アジア人ということで海外で差別的な扱いを受ける日本人の話をフェイスブックやTwitterで見聞きします。イギリスの名門校に子供を通わせている日本人の友人から「休み中に日本に帰っていたなら移ると怖いからいつ帰ってきたかみんなに公表して欲しい」グループチャットで名指して差別的発言をされたという話を聞いてやるせない気持ちになりました。

上の子の学校では、旧正月の10日間のお休みが明ける前に学校から一斉に通知がきて、中国に帰省した生徒が14日間の自宅待機になりました。娘のクラスにも自宅待機になった子がいますが、学校で使っているオンラインのメッセージを使って、クラスメートが勉強や宿題のフォローをしていて、何事もなくまた学校に通学することを周りも楽しみにしてます。

なぜイギリスで前出の差別的発言があったのか考えた時に思い出したのが、ちょうど一年前の旧正月のお休みに、名門校のオープンハウスに参加するためイギリスを訪問して、そこで案内してくれた17歳のイギリス人の女の子が一度もイギリスを出たことがないと話をしていたことでした。

オックスフォードやケンブリッジでは感じませんでしたが、ロンドンから車で1時間半ほど離れた都市では、大多数がイギリス人で、車を横付けされて睨まれるなど怖い思いをしました。中国や日本の友達がいたり旅行に行ったことがあれば差別発言は出てこなかっただろうと思います。

シンガポールは多国籍の人が暮らしていて、国の4割が外国人で、両親の国籍が違う家族も多くいます。上の子の学校の保護者は欧米人が多いですが、子供同士は人種関係なく気が合う友達同志仲良くしていて、日本人だからといって差別的な扱いを受けることはありません。

もう一つ思ったのは、シンガポール政府の的確な対応が差別をさせない環境を作っているのかもしれません。コロナウィルス保有している可能性がある人を政府がきちんと隔離する方針を打ち出し実行しているから中国人だから差別されるということも起きていません。

2週間以内に中国への渡航歴がある旅行者の入国を止め(シンガポール在住の場合は14日間の自宅待機)、仮にそこで漏れてしまったとしてもシンガポール内でビルに入館する際には必ず体温を測り、直近の旅行国を申告、ID(身分証明書)の確認が行われるなど水際対策が徹底しています。リゾートエリアでは通行者の体温を自動で測る機械を設置しています。

2003年シンガポール国内で数十人の死者を出したサーズ(SARS)の時の教訓を生かして体制や機械を整備したからこそ、迅速なコロナウィルス対策ができたと言われています。

改めて、シンガポールの環境をありがたく感じると同時に来年イギリスのボーディングスクールに娘を送ろうと予定していたので、将来このようなことが起こった場合、ボーディングスクールではどのような対応を取るのか?コロナウィルスを発端とした今回のアジア人への差別について色々と考えさせられました。

↓シンガポールらしくQRコードでサイトアドレスを読み込み、名前、渡航歴、熱の有無や体調を入力して下記のOKマークを受付で見せないとビルに入館できません。新しくビルに入館する際に毎回記入しないといけないので大変です。