データで教育改革!教育経済学者・中室牧子さん 日経テレ東大学

データで教育改革!教育経済学者・中室牧子さん 日経テレ東大学のYoutube(https://youtu.be/727aBepsPzI)がとても興味深かったので文字起こしをしてみました。中室牧子さんは成田悠輔さんの飲み友(笑)で 教育経済学が専門です。中室牧子さんの本は何冊か読んだことがありますが、とても参考になりました。

– 教育経済学とは、家計や政策上の教育に関する意思決定を経済学の理論やデータで分析すること

– 進学校にそこまで高いリターンはないのは経済学者の中では比較的知られている事実だが、一般の人にはあまり知られていない

– 小さな池の大魚効果(所属する集団のレベルが高すぎると有能感が薄れて能力が落ちてしまう。次なる努力の意欲が湧かなくなる

– 進学校の深海魚とは、最初の試験で運悪く下位になると浮かび上がれないこと

● 将来、学歴・収入においてどちらが良いとされる?

  1. 第一希望に入学した最下位の子
  2. 第二希望に入学した1位の子 ← 答えはこちら

これは、埼玉県の大規模調査を使った研究で同じ結果が出た(日本だとアメリカほど長く調査できない。同じ子を5年間、小学校から中学校まで追跡した)

– アメリカの研究で小学校3年生の時に自分が学校内の順位が高かったか低かったかが30歳時点の収入に影響を与える研究が出てる。原因は自己肯定感が大きいと考えられている(結論は出ていない!?)

– 最近の研究では、順位の伝え方として「あなたの順位は前回より何位上がりました」という言い方をした方が全体として成績が上がっていくことを示した研究がある

● 相対的剥奪:将来、学歴、収入においてどちらが良いとされる?

  1. 昇進率の高いグループが満足度が高い
  2. 昇進率の低いグループが満足度が高い ← 答えはこちら

仮に昇進率が高いグループにいた場合、昇進できなかった時は、何かを剥奪されたと感じる。2の昇進率が低いグループの中で昇進できるとすごく幸福感が高くなる

– 大人も周りの人たちのとの比較で自分の評価や幸せを感じる

– 周りの人と比較することで自分の価値を決めてしまう傾向は、欧米よりもアジアの方が強い。受験競争や出世競争など競争が厳しいことが影響している可能性がある

– 統計学における教育方法で外部妥当性(特定の研究結果がどの程度一般化できるのか?)や平均処置効果(統計的に導き出された平均的な効果)には気をつけないといけない

– ご褒美は与え方によって効果が違う(ハーバードグループが行った研究の結果重要なインプリケーション)90点取れたら二千円あげますというご褒美よりも1回本を読んだら百円、遅刻せずに行ったら五十円みたいに行動に対して細かくお小遣いを与える方が成果が高い

– 理由は、子供たちはどうやって90点を取って良いか分からない。行動の指針となるようなことに細かくお小遣いを与えた方が自然と成績が伸びる

– 教育方法と科学的な結論では、有名な経済学者のアングリストの学級規模を縮小すれば学力は上がるということは研究当時は言われていたが、その後、時代や社会的な背景によって科学を示す結果が変わった。どうしてそうなったのか理解することが大切。

– 有名なノーベル経済学賞をとったヘックマンたちの研究だと、教育の効果があるのは10歳くらいが一つの閾値として言われていて、そこまでは教育のリターンが高いと言われている。その後は機会費用が高くなっていく

– それでは何をしたらいいか?一般的に言われていることと学問的に言われていることが違うことがある。例えば、小さい頃にあまり早い頃から読み書き、算盤をやらせるのは教育学、経済学の研究どちらも支持していない

– ヘックマンの有名な研究、認知能力(学力)、非認知能力(人格、忍耐力、自制心、やり抜く力、好奇心が強い)人生の初期にまず非認知能力を獲得する、それが元手になって、新たな認知能力や非認知能力を獲得するのに役立つ

– 非認知能力を養うのには、音楽、絵を描く、運動をして体を動かすことが良い。特に、音楽や美術は複雑な活動で、意思決定も多い、耳も目も使うので脳も刺激される。

– 楽器に取り組む、博物館や美術館に行っていた子は非認知・認知能力が高い。この研究では、新しい美術館が建って、子供たちを招待したことで調査。新しいことに関心を持つこと(好奇心)は大事

– 中高時代にスポーツをやっていた人は将来の賃金が高い。スポーツを通じて非認知能力が高くなる。女の子の方が効果があった。

– 他分野との融合は経済学で非常に多く行われている、応用言語学(どのように英語を勉強すると効果的か)インプットを教育経済学、心理学的な方法で測る、アウトプットを脳科学で測るようにようなやり方をすることもある。

– 非認知能力が賃金に与える影響は30−40代で最も大きい。学歴が与える効果よりも非認知能力が与える効果が大きいかもしれない

– 認知能力が伸びる限界は早い段階でくるが、非認知能力は成人後も伸びるといっている研究がある

– 賃金に最も影響を与える人格的要因は、誠実性と勤勉性

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