2022年IBの結果 シンガポールローカルスクール

シンガポールのローカル校を中心として2022年11月に行われたIBDPの試験について書かれた記事から抜粋しています。IBDPとAレベルは、どちらも2年間のプログラムで、主に16歳から18歳の生徒を対象にしています。ストレートタイムズのIBDPとAレベルの比較記事も参考になったので合わせてまとめています。

世界の満点者の半数近く(120人中55人)がシンガポール出身である。シンガポールのIB試験の平均点は45点満点中39.5点だった(この平均点39.5点は、2022年11月に受験したシンガポールローカル校生徒の平均点かと)世界平均は30.9点、アジア太平洋地域平均は35.6点)シンガポールの学生はほぼ全員(98.8%)がIBDPに合格。

シンガポールでは年間11,000〜12,000人の生徒がAレベルの取得を希望。IBDPはシンガポールの一部の学校でのみ実施されており、その生徒たちは11月に試験を受ける

2022年には、アングロ・チャイニーズ・スクールやセント・ジョセフ・インスティチュート(SJI)など、シンガポールから2,276人の生徒が11月にディプロマ試験受け、5月にはIBDPの試験があり、主にインターナショナルスクールの生徒が受験

AレベルとIBDPの主な違いは、IBDPの方がより幅広い分野の科目を履修する必要があること。このプログラムでは、言語と文学、言語習得、個人と社会、科学、数学、芸術の6つの科目グループから選択

Aレベルでは、4つの科目を履修することが求められ、そのうち少なくとも1つは対照的な科目でなければなりません。文系の学生は数学を選択することが多く、理系の学生は経済学を対照科目として選択する傾向があります。また、一般論文、プロジェクトワーク、母国語も履修しなければなりません

Aレベルの学生は、ほぼ最終試験で評価され、内容的に重くなる傾向があります。IBDPの場合、最終試験は各科目の総得点の約70%から80%を占め、教師が評価し、外部審査員がチェックする課題が最終成績の残りを占めます

AレベルとIBの生徒を教えたことのある教育者によると、IBの学習範囲はより広いが、最終試験の難易度はAレベルより低い傾向にある。したがって、試験に強い子どもはAレベルの試験でより良い結果を出す傾向があり、一方、IB試験は時間管理、自主学習、リサーチに長けている生徒にとって有益な試験です

1月3日に発表された最新のディプロマ試験の結果では、シンガポールの学生が再びトップに立った。全世界で18,174人の受験者のうち、21校から2,276人が11月に試験を受けた

全世界の満点者120人のうち55人がシンガポール出身者です。IB満点は45点。身元を明かさない保護者によると、彼女の息子を含め、この55人の満点者のうち半分以上、約30人がACS出身である

SJIでは試験を受けた266人のIB生全員が平均41点で合格し、205人が40点以上を獲得(SJIのIBプログラムでの少人数でのディスカッション、リサーチ、コースワークにより、心が広くなり、多角的な視点を大切にすることを教わったという。将来は米国で環境学を学びたいと考えている)

2021年の11月試験では、満点を取った238人のうち133人がシンガポール出身者でした。2020年、試験を含むプログラムを統括するスイスの国際バカロレア機構は、90人の満点者のうち55人をシンガポールが輩出したと報告している。

シンガポールでIBDPを実施しているのは、Anglo-Chinese School Independent(ACS)、St Joseph’s Institution(SJI)、スクール・オブ・ザ・アーツ・シンガポール(Sota)、シンガポール・スポーツ・スクールという一部のローカル校のみ。最も新しいのはマドラサ・アルジュニード・アル・イスラミアで、2019年に25人の生徒がIBDPの第1期生

2005年にシンガポールで初めて国際バカロレア資格を取得したACSの生徒は平均点は41.8点で、369名の生徒が40点以上を獲得。

266名が受験したSJIの平均点は41点で、そのうち205人が40点以上を獲得。SJIでは198名の生徒が平均39点、そのうち50.5%が40点以上を獲得

164名受験したシンガポール芸術学校(Sota)では平均点は39.7点で、2人に1人が40点以上を獲得している。

シンガポール・スポーツ・スクールの生徒で国際バカロレア試験を受験した21名のうち、14名が40点以上を獲得

ACS、SJI、Hwa Chong Institutionが設立した3つのインターナショナルスクールの生徒もIBを受講。SJIインターナショナルの198名の生徒の平均点は39点で、そのうち50.5%が40点以上を獲得。

Dulwich CollegeやTanglin Trust Schoolといった人気のある学校を含めいくつかのインターナショナルスクールもIBDPを実施。これらの学校の生徒は5月に試験を受け、7月に結果を受け取る。タングリン・トラストのような学力も考慮したトップクラスのインターナショナルスクールでは、平均点や満点の生徒がいる

2022年、タングリン・トラストは、IBコーホートのディプロマ平均点が41.3点と、世界平均を9.3点以上上回り、同校史上最高点を達成したと報告。同校の生徒のうち、3人が45点、11人が44点を獲得

44点、45点の生徒が最も多いACSは、6年間のIntegrated Programme(Oレベルを省略し、6年次にIBDP試験を目指すプログラム)に入る生徒の小学校卒業試験のカットオフスコアが4~7となっている。同様に、今年IBDPで輝かしい成績を収めたSJIも、学力の高い生徒を受け入れている

ラッフルズやファ・チョンなどの学校では、教育省が数字を公表していないため、Aレベルの満点を取った生徒が何人いるかというデータはない

シンガポールの家庭教師の報告によると、IBを学ぶ生徒の多くは43~45点を目標にし、地元の大学や海外のトップ大学の最も競争の激しい学位コースに入学するチャンスを掴んでいるそう

2022年11月試験セッションの成績授与プロセスを通じて、学生へのパンデミックの影響が考慮され、教育の混乱を考慮した適切な成績境界が設定された。IBが学生が直面する混乱を緩和したことを確認するため、成績の見直しが行われた

参照した記事

https://www.straitstimes.com/singapore/parenting-education/askst-is-the-ib-easier-than-the-a-levels
https://mothership.sg/2023/01/ib-exam-results-singapore/
http://bit.ly/3w8b1oA

↓2021年11月のローカル校と2022年5月インター校の結果をまとめて2022年のシンガポールの学校のランキングにしているような気がしますが(ローカル校の数字が違う)、シンガポールのIB学校ランキングを知るにはいいと思うので載せておきます。

https://www.ib-schools.com/singapore-league-tables