イギリスのパブリックスクール 女子校・共学編
13歳以上の女の子がイギリスのパブリックスクール(ボーディングスクール)へ留学を考えた場合に、候補となる学校を紹介します。イギリスの名門パブリックスクールといえば、イートン校(Eton College:男子校)、ハロウ校( Harrow school:男子校)を筆頭とするザ・ナインの9校が有名です。
ザ・ナインのうち共学校は、シュールズベリー校(Shrewsbury school)、ウェストミンスター校(Westminster school)、ラグビー校(Rugby school)、チャーターハウス校(Charterhouse school)の4校なので、知名度がある老舗のパブリックスクール(ボーディングスクール)に通わせたいという方はこの4校が候補になると思います。
続いて名門の女子ボーディングスクールですと、留学生の割合が他のパブリックスクールに比べて多いウィコムアビー校(wycombe abbey school)やチェルトナム・レイディーズ・コレッジ(Cheltenham Ladies’ College)が候補に挙がってきます。
こちらの学校は、シンガポールや香港を中心とする留学生に非常に人気があり、イギリス内での成績は通年上位に位置し、11歳から入学できるのが特徴です。私も見学に行き感じましたが、ボーディングスクール生への細やかなケア、音楽、スポーツ、ドラマなど自分が学びたい分野への手厚いサポート、AレベルやIBのレベルの高い講師や充実したファシリティが印象的でした。
ウィコンアビー校やチェルトナム・レイディーズ・コレッジの併願校としてローカルの保護者から人気の女子校は、ダウンハウス(Downe House School)とセント・スウィザン校(St Swithun’s School)です。その理由は、ザ・ナインであるイートン校とダウンハウスが、同じくザ・ナインのウィンチェスターカレッジとセント・スウィザン校がそれぞれ交流があるからです。どちらもアカデミックが強い学校としても評価が高いです。
また、オックスフォードにありハリーポッターに出演したエマ・ワトソンの卒業校で有名なヘディントンスクール(Headington School)も併願校として良く名前を聞きます。スポーツが盛んな学校です。
続いて、校長先生の手腕で留学生だけでなくイギリス人にも人気がある新設の学校を2つ紹介します。セブノークススクール(Sevenoaks school)とブライトンカレッジ(Brighton college)です。
セブノークス・スクールは早くからIBを取り入れた学校で、世界のIBランキングでは上位の常連です。ブライトンカレッジは、2018年11月に発表されたSunday timesによると、共学校のA levelの結果がトップの成績で、2019年にはイギリスの私立の学校のトップとなり表彰されました。近代的なビルで、校庭の隣に新しくSportとITセンターを建設中です。
日本から直接イギリスのボーディングスクールに留学を考えている人は、新入生のためのウェルカムパーティ、土日のアクティビティが充実しているウィコムアビー校やチェルトナム・レイディーズ・コレッジを検討すると良いでしょう。ウィコムアビー校は、ヒースロー空港から近く海外からのアクセスが良いです。
すでにネイティブの子供達と同じ英語環境で学んでいて、成績優秀、さらにスポーツや音楽での受賞歴がある子は、ザナインの学校を狙ってください。世界中から優秀な子供たちが集まるので将来に通用する人脈を築けるはずです。
IBのカリキュラムや講師が充実していてハイレベルな環境で学びたい方は、ロンドンにアクセスが良いセブノークス・スクールが良いでしょう。15歳以降に留学させたいという方は柔軟な留学生受け入れ体制を整えていて少人数クラスで面倒見が良いブライトンカレッジをオススメします。
シュールズベリー校は中国 、ラグビー校はタイと日本(2022年開校)、ウィコムアビー校は香港、ブライトンカレッジはシンガポールにもアジア校を開校しています。11〜13歳より前にこれらの学校で学びたいという方は、アジアの分校が良いでしょう。また13歳より早くイギリスのボーディングスクールに留学させたい方はプレップスクールへの留学を検討してください。
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