マインクラフトを使った小学生、プログラミングの勉強法

10歳の娘は、マインクラフト(Minecraft)やスクラッチ(Scratch)で遊びながらプログラミングを学んでいます。マインクラフトは、テトリスを抜き世界で一番売れたゲームで、自由にブロックを配置し、色々な建築物を作ることができます。

マインクラフトでお友達と同じワールドで作品を作ったり、マインクラフトクラブに入ってみんなで共同で作品を作ったり、Youtubeで他の人の作品を見て真似したりとまずはゲームを楽しんでください。

続いて、プログラミングでマインクラフトを動かしてみましょう。Windowsパソコンをお持ちの方なら、MakeCode for Minecraftへ進んでください。Makecodeは、スクラッチにも似たプログラミング言語で、スクラッチの知識がある子でしたら、同じ要領でマインクラフトを動かすことができます。

マインクラフトのレッドストーンという機能にも似ていますが、レッドストーンは、レバーを押すとボールが飛ぶといった動作に対して、Makecodeは、ボタンを押すとブロックを自動で積み上げるといった繰り返しの動作をプログラミングを使い自動で出来ます。

マインクラフトはマイクロソフトに買収をされたこともあり、ウィンドウズのパソコンで行う場合は問題ないのですが、マックやiPadで行いたい場合は、教育版マインクラフト(Minecraft: Education Edition)のアカウントが必要になります。

教育版マインクラフトは学校や教育機関で取得するもので個人では取得が難しいです。使ってみたいという子は、教育版マインクラフトで創るワールドの作品コンテストであるMinecraftカップに応募してみましょう。教育版マインクラフトのアカウントを付与してもらえます。昨年までは学校単位の応募でしたが、今年は個人での申込になります。娘も応募して作品を作っています。

米国では、多数の学校が教育版マインクラフトをプログラミングの授業に取り入れていますが、日本の学校ではまだあまり例がありません。立命館小学校と青山学院小学部が取り入れているようです。立命館小学校は、教育版マインクラフトと英語を使った授業で、世界の小学校100に選ばれ、そのプロジェクトを主導した先生は教育界のノーベル賞と呼ばれるグローバルティーチャー賞を取りました。こんな授業が日本でももっと増えたらいいなと思っています。

英語ができる子でしたら、Outschoolという米国発のオンライン学校のクラスに、マインクラフトの講座があるので、取り組んでみるのも良いでしょう。うちの娘も6週間のMinecraft + Architectureを受講して、マインクラフトでピラミッドやお城を作っています。できた作品をアップすると、同じクラスの友達や先生からコメントがもらえるのが嬉しいようです。

スクラッチは、MITメディアラボが共同開発をした小学生・中学生向けのプログラミング言語で、ブロックのように積み重ねてプログラミングができます。スクラッチは専用のソフトウェアのインストールは不要で、ブラウザー上でプログラミングを書いてすぐに動かすことができます。必要があればアカウント作成を親が手伝ってあげてください。

続いて、ピンポンゲームを作ったり、絵を描いたり、動画を作ったりとまずはスクラッチで何かを動かしてみましょう。分からなければ、近くのcoderdojoに参加するのも良いでしょう。娘は、オンラインのCoderdojoに参加してお兄さん、お姉さんに色々と質問ができて助かりました。

他には、このページでmicrobitを紹介しましたが、上記で使ったmakecodeのプログラミングで、microbitを作って音を出したり、文字を表示させたり、車を動かしたりしてみましょう。microbitを使ったプログラミング教育はイギリスの公立校で行われています。

次回は、サイバーエージェントが運営しているTech Kids School のオンラインメンタープログラムに参加した様子について紹介します。スクラッチに似たキュレオ(QUREO)というプログラミング言語を使ったレッスンで、小学生レベルから〜大学の情報学科の授業レベルまでカバーした内容で、関数、リスト、座標など体系的に学ぶことが出来ます。将来情報学科に通いたいというお子さんには、先取り学習にもなると思います。