シンガポール 5歳児のバイリンガル育児

私たちは10年間シンガポールで暮らしていて、シンガポールで育った子供が二人います。上の娘はイギリスのボーディングスクールに、5歳の息子はシンガポールのインターナショナルスクールに通っています。今回は、サッカーと外遊びが大好きな息子の日英バイリンガル育児について書きます。

こちらのブログにも書いたように息子はシンガポールで生まれて、2歳から日系幼稚園に通っていました。メイドさんはインドネシア人、同い年の幼馴染は同じコンドの上の階に住んでいるシンガポール人です。

幼稚園では日本語、メイドさんや友達と遊ぶ時には簡単な英語を話していました。自宅では英語の動画を見る程度、4歳の夏休みに2週間ほどシンガポールのプリスクールにも通いました。

プリスクールでは全て英語で、初日は泣いてしまいましたが、日本人の子もいる園だったので、次の日には先生と英語で話しながら問題なく過ごしていたようです。その後、上の娘がイギリスのボーディングスクールに入学することになったので、9月から家族でロンドンに4ヶ月間滞在しました。

イギリスのローカル保育園にも問い合わせしましたが空きがなく、日系の保育園をいくつか見学をさせてもらいロンドンの保育園に通いました。シンガポールではマスクが必須でしたが、ロンドンでは必要なく今でもたまにこの園の話をするほど楽しかったようです。

またAirbnbで泊まった家で英語のドリルをやったり、ロンドンの図書館に本を読みに行ったりしました。11月になりイギリスは日が落ちるのが早く、17時には自宅に戻ってきて、ロンドンの本屋さんやAmazonでイギリスのシールブックやアルファベットを書くドリルを買い取り組みました。。

息子が5歳になる少し前にシンガポールに戻ってきて、IBのインターナショナルスクールに通い始めました。途中イギリス系のインターナショナルスクールの入学試験を受けますが撃沈します。

娘の時は2年間IBのインターナショナルスクールに通い、イギリス系のインターに転校したので英語は問題なかったですが、息子は試験官のブリテッシュアクセントの質問に答えることや本を読むことができませんでした。

慌てて4ヶ月ほど前からフォニックスのユーチューブを見て、テキストをやって、オックスフォードリーディングツリーの本の読み聞かせを始めました。娘の時はフォニックスは学校で習ったので家ではやりませんでした。息子は同じ年の頃は日系幼稚園だったので全く取り組んでいませんでした。

バイリンガル育児も2人目なので、上の娘と比べて何が足りないか考え、自宅に娘の時に買った英語の本が沢山あったので、息子用により簡単な本を買い足し、フォニックスのテキストをアマゾンで新しく購入しました。

用意した本はこちらです

アルファベットのフォニックスの歌を何度か聞かせて覚え、その後はCVCワードのブレンディングをしました。CVC ワードとはhatなどのように子音+母音+子音の3文字で表される単語です。(フォニックスの勉強法はいつかまとめたいです)

娘が夏休みでイギリスから帰ってきたので、ブリテッシュアクセントでCVCワードを読んだり、英語の本を読んだりと夏休みは旅行をしながら一緒にフォニックスに取り組みました。

2ヶ月の夏休み中は英語ばかり取り組んでいて、日本語はあまりやってこなったのですが、インターナショナルスクールが始まった9月に入り、日系の塾を飛び級して年長さんから入学させたい思い立ちました。

その理由は、息子が4月生まれで発育が早かったこと、ビザ制度の改定で自分たちのシンガポールの就労ビザがいつまで更新できるか読めないこと、サッカー留学で日系塾がない国の学校に通う可能性を考え始めたからです。

学校が始まったことで日中は英語を使うので、オックスフォードリーディングツリーの本の音読だけ続けて、夜は日本語の勉強にシフトしました。七田のプリントBとカタカナやひらがなのカルタや文章を書きました。

シンガポールやロンドンの日本人保育園では、学校でひらがなを書くことはほとんどなく、日本語の勉強は自宅学習が中心です。以前に定期購読していた「こどものとも」「かがくのとも」が家にあったのでそれを一緒に読んだり、日本のアマゾンから各種ドリルを購入するなどしました。シンガポールは日本のアマゾンの配送がスムーズで助かっています。

その頃、日系のサッカースクールに入ったので、6〜8歳の少し年上の日本人のお兄ちゃんと日本語で話すことは慣れていました。また同時に英語のサッカースクールにも通っていたので、先生の指導やクラスメートとの会話は英語というのを交互に行っていて、日英のリスニングやスピーキングは鍛えられたと思います。

息子のように小さい頃から海外育ちで日英のバイリンガルで育てたいという場合は、日本語を書いたり読んだりする机上の勉強だけでなく、日本人が多い習い事をやったり、日本のスクールに通ったりと日本人に囲まれて学ぶ経験をすることは大事だと思います。娘も言っていましたが日本人のグループや学校は独特の空気感で、友達を作るのもコツがいるようです。

娘の時は取り組んだ公文や中国語を息子はやっていません(学校で中国語の授業はありますがそれ以上はしていません)。サッカースクールに週3−4回通い、野球もやっていて、お友達と外遊びするのが大好きで勉強する時間がないからです。

主人が3σ(145)超えでIQが高く、息子に勉強を教えていて感じますが、覚えが早いです。主人は小学/中学受験をしましたが、私たちは息子にその能力をサッカーなどチームスポーツに使って欲しいと思っています。

サッカーで相手を抜く方法やフェイントを考えることが好きで、5歳にしてはディフェンスやポジション取りが上手いとコーチに褒められることが多いです。

夫婦共に子供が好きなことを伸ばすのが一番考えています。このまま日本語と英語の勉強を続け、第3言語としてサッカーでも活かせそうなスペイン語かポルトガル語を学んで、色々な国でサッカーが出来たらと思います。

娘の時はギフテッドプログラムに興味がありジョンズホプキンスのCTYやヌエバスクールなど色々と参加してきました。3〜5学年上の学びをしているクラスメートと一緒に授業を受けることはとても刺激的でしたが、年齢が上がってくれば2〜3学年上の算数を自宅学習メインで学ぶことは十分可能だと感じています。

サッカーが好きな息子のために世界中のサッカーキャンプをインスタで調べて、次の夏休みに行けるのを家族みんなで楽しみにしています。これからの時代は子供が好きで得意なことに取り組み、働くというところまでその能力(人の動きが分かる、戦術やチームワーク、リーダーシップを考える)を伸ばしてあげれたら漠然と考えています。

上の娘のバイリンガル教育について